貯金だけで大丈夫?〜原油高とインフレの時代

今、第三次オイルショックと言われている。

アメリカとイスラエルによるイラン攻撃で、緊張の高まりによる
ホルムズ海峡封鎖リスクが意識され、原油価格が高騰している。

今回が『第三次』なんだから第一次と第二次があった。
その時も中東の戦争がきっかけだった。
同じことの繰り返し。。

今のところ日本ではパニックになっていない。
トイレットペーパーの買い占めとか。

政府は石油は足りていると言っている。
ナフサが足りないと騒ぎになると、「いや足りている。ただの目詰まりだから」という。

だけど世界で日本だけが「大丈夫」なんてことあるんだろうか。

グローバル経済の世の中である。
もう経済は世界と繋がってしまっているのだから、他国の状況に必ず影響を受けるはず。

しかも日本のエネルギーは原油の約8〜9割が中東に依存している。

ここからはインフレ圧力が強まる可能性が高い。
物価が高騰する。

「すぐ終わるんじゃない?」
「大したことないんじゃない?」
そう思いたい。
でも残念ながらそうはいかないだろう。

ここ数年の物価高騰で、すでに我々の暮らしはかなりキツくなっている。
そしてこのオイルショックだ。

毎日きな臭く暗いニュースばかりで、気持ちが落ち込みがちになってしまう。

だがこんな時こそ、自分自身の資産防衛について改めて考えてみて欲しい。

目次

『貯金』があれば大丈夫か

日本が戦後の高度経済成長期の真っ最中、1973年の中東戦争によって第一次オイルショックが起こった。
原油価格が4倍に高騰し、エネルギーの大部分を中東に頼っていた日本経済は大打撃を受けた。

電気代だけでなくあらゆる物が値上がりし『狂乱物価』と言われる事態になり、経済成長率はマイナスとなり、日本経済の成長はストップした。

中小企業は倒産が相次いだ。

当時私は何も知らない子供だったので、会社がちゃんと『貯金』しておけばよかったのにと思った。

浅はかである。

急激なインフレが起こった時、『貯金』に何が起こるか。

物価が上がるということは、お金の価値が下がるということだ。

毎月原材料の仕入価格が100万円だったのに急に200万円になった場合、普通は仕入れに100万円多くお金がかかると考える。

だが逆に言えば、100万円で買える原材料が半分になったわけだから、手持ちのお金の価値が半分になったとも言える。

『貯金』が1000万円あったとしても、全ての物価が2倍になればその価値は500万円になってしまうということだ。

『貯金』は堅実で投資はリスクが高いと捉える人が多いが、『貯金』だけをしているのは、無意識でインフレのリスクを受け入れているということになる。

貯金額は変わらないが、その価値は常に変わっていっていく。

『貯金』にはインフレリスクだけでなく、為替リスクもある。

海外旅行に行かなくても、輸入価格が上がり、あらゆる物の値段が上がっていく。
ここ数年の円安で、我々日本人は痛感していることだと思う。

インフレ対策はどうする?

石油危機に反して、株価はどんどん上がっている。
アメリカが始めた戦争なのに、アメリカドルとアメリカ株が買われている。

昔は『有事の円買い』(戦争などの時に資金を安全資産の円に変えておくこと)と言われていたが、それは全く無い。

日本円の信用は相対的に低下してしまった。

でも日本株は上がっている。

物価高になって景気が悪化しそうなのに、株価が上がる。
アベノミクスの時、実際の景気はずーっと悪かったのに、株価だけはぐんぐん上がったのと同じだ。

株価と実体経済はあまりリンクしていない。

デフレだったのにアベノミクスで株が上がったのは、政府がお金をジャブジャブ発行して日本銀行が日本株ETFを買いまくったからだ。

日本銀行は今年1月からETFを売却していく計画を発表した。
一気に売ると株式市場の下落を招くため、100年以上かけて売却するらしい。

インフレ環境では、名目ベースで株価が上昇しやすい傾向がある。

トルコやアルゼンチンは経済が破綻していると言われているが、インフレ率が高く株価の上昇率は世界トップクラスだ。

もちろん全財産を株に突っ込めばインフレ対策オッケーという事では、決してない。
インフレで上がる株も、過去を見れば何度も大暴落をしている。

第二次世界大戦の前には、世界恐慌があった。
その発端はアメリカの株式市場の大暴落。
以後長期にわたり、かつアメリカだけでなく世界中に不況が拡がった。

我々の生きている世界は確実なものなど無い

だからやはり 『分散』 が大切になる。

『一つのカゴに卵を盛るな』

これに尽きる。

今はいい時代で、ネット証券やネット銀行で自分の資産を手軽に分散投資できるようになった。
20年以上前は外国債券を買おうとすれば、銀行窓口でぼったくり商品を勧められたりしていたっけ。

日本円だけを持っているのもリスク。
今後さらに円安になる可能性は高い。

米ドル覇権も危ういと言われている。
ユーロや豪ドルはどうだろう。

このように『貯金』も他国通貨に分散するとリスク分散できる。
お勧めはネット銀行の外貨積立で毎日少しづつ買うこと。
ドルコスト平均法で買値が平均化できる。

投資信託やETFで運用して、インフレに備えることも必要だろう。
つみたてNISAやidecoを活用すると良い。

今人気のゴールドは、中国ロシアなどのBRICS諸国の中央銀行が買い続けている。
BRICSが金本位制のデジタル通貨を作ろうとしている、という構想が取り沙汰されている。
もしそうだとすると、かなり安定的な投資先かもしれない。

やはり不動産はインフレに強いと言われている。
ただ投資のハードルはかなり高い。

ビットコインなどの仮想通貨の税制が、2028年1月から株や投資信託と同じ一律20%となる。
値動きが大きくかなり投機的と言われているが、失っても痛みが無い程度の小額から初めてみるのも良いかもしれない。

お金をどのように配分するかという事を、ポートフォリオを組むという。

迫り来るインフレに備えて、『自分のポートフォリオを見直し、賢く資産を分散すること』これが今できる自己防衛だと思う。

分散についてはこちらの記事をご参考に↓

https://www.clearup21.com/wp-admin/post.php?post=1243&action=edit

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